『早く寝ないとサンタさんが来なくなるよ!』と言われ続けて、早22年。 そんな啓示に忠実に従った純潔な少年に、サンタはおろか彼女の一人も訪れる事もなく。 毎年のおみくじもここ数十年、恋愛の欄「待ち人来ず」。 『彼女...が.....欲しぃ....…
今日も当たり前のように昼を過ぎてから目覚め、特に何をするでもないまま、ベッドの上でのパソコンいじりに精を出す。窓外に流れるホタルのヒカリを聞いて、初めて日が沈みかけていることに気付き、『また何もせずに一日が終わってしまった……。』とつかの間…
一日中、特にすることもなかったのでテレビを見ていたんだけど ある番組でどこどこの美人店員さん!みたいなありきたりの企画?をやっていたんだ。 特に興味があったわけでは無かったんだけど、 ほらー僕って二十歳をとっくの昔に過ぎていながら 今でも本気…
男は一人、薄暗い部屋の片隅で “なめらかプリン“を食べていた。この家には彼の他には誰もいない。いや、正確には彼は家族と呼べる関係の人々と共に暮らしているのだけれど、いつも彼が家に帰る時間帯には部屋の電気が消され一切の物音が消え失せているし、さ…
人見知りが治らない。 女子はおろか男子と話すときでさえも、自分の視点が定まらずなぜか常にソワソワしている。さらに滑舌が壊滅的なくせして早口だから始末に負えない。 中学性の頃、気になる女子に話しかけられ、緊張のあまり失禁してしまったことがある…